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"そのリンゴを食べてもいいですか?"

訳:May I eat the apples?

11ヶ月前

2コメント


https://www.duolingo.com/Nobu38387

何故、複数形のThe applesが正解になるのでしょうか?問いは、単に「そのリンゴ」としか表現されておらず、「それらのリンゴ」という複数形を感じる表現ではありません。 解説をお願いいたします。

11ヶ月前

https://www.duolingo.com/OKAMOTO_Yusuke
OKAMOTO_Yusuke
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日本語の「その」は、単数・複数の双方に対して使われるためです。もちろん「それらの」であれば複数にしか使われないのはおっしゃる通りです。

ヨーロッパの言語の大半は名詞の単数・複数を厳密に区別し、さらに限定詞(冠詞、指示詞など)も名詞の単複に応じて厳格に使い分けます(※1)。これに対し日本語では名詞の単複の明示は義務的でなく、限定詞の使い分けも厳格ではありません。文脈なしの「リンゴ」一語であれば単数・複数の双方の解釈があり得ます。そもそも現代日本語では、非生物の名詞の複数形を表す普遍的な方法自体が存在しません(※2)。

籠に山盛りにされているミカンを、「そのミカン、好きなだけ食べていいよ」と他の人に勧める場面を考えてみます。「好きなだけ」というくらいですから発言者は複数のミカンを意図しているはずですが、「それらのミカン、好きなだけ食べていいよ」と複数形用の指示詞を用いる方がむしろ稀でしょう。また勧められた人も「そのミカン」の語を「特定の1個のミカン (the mandarin orange)」と狭く解釈して「たくさんあるうちの、どのミカンを食べていいの」と聞き返したりはしないでしょう。複数形の (some of) the mandarin oranges の意に受け取ると思います。

併せて用例の数を調べてみました。以下は Google で検索した際のヒット件数です。明らかに複数を指す名詞に「その」が冠されている用例は決して少なくないといえます。

その人たち (75万件) ⇔ それらの人たち (63万件)

その子供たち (45万件) ⇔ それらの子供たち (55万件)

その山々 (2万4千件) ⇔ それらの山々 (11万件)

以上から、複数のものに対し「それらの」でなく「その」で指示することも可能と結論してよいでしょう。であれば「そのリンゴ」の訳は the apple, the apples の双方が許容され、後者も正解とすべきというのが私の投稿の趣旨です。

※1 冠詞の使い分けですが、英語のように the で単複どちらでも足りてしまう言語の方が稀です。例えばドイツ語で「その一つのリンゴ」は der Apfel ですが、「その複数のリンゴ」は die Äpfel です。スペイン語ならそれぞれ la manzana, las manzanas でこれも冠詞が異なります。

※2 「山々」「木々」「島々」のように同じ語を重ねることで複数形を表現する方法はありますが、全ての名詞に適用できるわけではないです。古語であれば「文ども」「木ども」といったように、「ども」を付けることで複数形を表現できました。

11ヶ月前